日常生活でも馴染みの深い「結露」という現象は、結露する部分の空気が露点を越えたためにおこります。
結露には「温度」と「水分(湿度)」が密接に関係しています。
冷たいグラスやビールジョッキにつく水滴も結露です。
夏の風呂上り、冷蔵庫から冷えた缶ビールを取り出してテーブルにおきます。このとき、室内の温湿度を 28℃ 50%RHとします。
相対湿度が50%なのでまだ残る50%分の水蒸気を含む余裕があるはずですが、実際に缶ビールには水滴がたくさんついています。
これは、28℃の室内空気が冷たい缶ビールに冷やされて、缶の周囲温度が露点まで下がっているからです。
(28℃ 50%の場合、16℃程度で露点に達する。)
窓ガラスの結露もこれと同じです。
冬の冷たい外気に接する窓から冷気がガラス越しに伝わり、室内のガラス付近の温度が下がるため結露します。
(二重窓やペアガラスと呼ばれる窓が結露しにくいのは、2枚のガラスの間に空気層があるため、冷たい外気が室内まで伝わりにくく、室内側のガラスの表面温度があまり下がらないからです。)
食品分野では、プレハブ式冷蔵庫の表面などに結露が見られる場合があります。これは庫内の冷気が断熱材を通りぬけ、その周辺の空気を冷やすことで発生します。
(厳密には周辺空気の温湿度や対流の有無なども関係します。)
このように結露は冷たい空気が伝わり、またその場所の空気が滞留している場所に発生しやすくなります。
結露を防止するためには
温度が低いほど露点も下がるため、結露しやすくなります。
そのため、まずは冷気が伝わらない、伝わりにくいようにする必要があります。
空気中の水分が多いほど、結露しやすくなります。そのため除湿などにより湿度を下げて空気中 の水分量を減らします。
湿った空気が冷気と接触すると、空気が冷やされていき結露に至ります。そのため、ファンなどの送風によって空気が滞留しないようにすると結露防止になります。(北向きの壁面や天井裏・床下に結露するような場合効果的です。)
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